蒼天のごきげん

御朱印帳とカメラを持って出かけて行く、小さな旅の記録です

【熊野那智大社】那智御滝から注ぐ真っ直ぐな水しぶきの柔らかな優しさ(熊野三山の旅1)

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  2019/11/13

和歌山県世界遺産紀伊山地の霊場と参詣道」における、熊野へ行ってきました。

今回旅をする熊野を含む世界遺産は、和歌山県奈良県三重県へとまたがり、

霊場である熊野三山高野山、吉野・大峰への参詣道で構成されています。

それぞれに異なる起源を持ちながら、その歴史と営みを今に伝えた「文化的景観」が、文化遺産として登録された要因になっています。

また「巡礼地」という点からも、登録としては数少ないんだそうです。 

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熊野三山を知ってから5年が経って、ようやくお詣りすることができました。

那智大社→速玉大社→玉置神社→本宮大社の順で巡っています。

熊野の旅一日目は、羽田から熊野那智大社を目指しました。

早朝の羽田から南紀白浜空港

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今回の旅は、飛行機とレンタカーを使った2泊3日の日程です。

直行バスで羽田に5:30に到着、11月はまだ夜が明けていません。

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先に手荷物を預けてしまおうと長い列に並んでいて渡されたのが、コチラのカード。

カウンターを間違えていました。(ありがちな痛恨ミス)

南紀白浜空港行きのカウンターは、バス出発ラウンジがあるもっと奥なのです。

でもこのカードのおかげで、すんなり荷物を預けることができました。

ありがとうJAL!少しヘコんだ気分が浮上しつつ、

保安検査も無事に終わり、向かった先では・・。

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再び気分は急降下!

朝ごはんに食べようと思っていた崎陽軒のシューマイ弁当が、まさかの「入荷待ち」

というもの、私的にハズレが続いていた空弁。

このリベンジは、神奈川県民の味方「崎陽軒だー!」と思ってたのに・・。

そうでもなかった件。f:id:aozora-gokigen:20200521170804j:plain

そんなわけで、冒険せずに無難な王道のおにぎり唐揚げ弁当を、出発準備を進める飛行機を眺めながら、頂きました。

早朝の出発ロビーのベンチは人がまばらで、のんびりと過ごせて快適です。

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食後に「POWER LOUNGE NORTH」を発見。ここなのね、とその様子を確認。

営業時間:6:00~21:30、フリードリンクサービスなど、料金:大人1,100円

提携クレジットカードがあれば、利用料も無料になるそうです。朝の時間帯には、焼きたてのクロワッサンの提供もあるんだそう。

朝のコーヒーにパンの焼けた香り~、いいな。次回来てみよう。

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7:40分発 南紀白浜空港行きは、31番ゲートからバスに乗って出発。

和歌山県にある南紀白浜空港へは、JALの「明日の空へ、日本の翼」がお届けしています。空港はパンダの繁殖で有名な、アドベンチャーワールドのすぐ近くにあります。

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そして飛行機は、あっという間に上空へ。

窓の外の景色は、どんなに見ていても飽きることがありません。 

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 しばらくすると機内サービスのコーヒーと共にアンケートが配られました。

JALの調査かと思いきや、お題目は「航空旅客動態調査票」で、見ると政府統計として、国土交通省によるものでした。へ~!

どこからドコへ移動しているのか、その目的は何か~など、そんな内容の調査です。

そんな時間を過ごしていると、飛行機は南紀白浜空港へ、フライトは約1時間。

那智大社に向けて、いよいよ出発! 

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午前9時前、無事に初の和歌山県入りを果たしました。めちゃいい天気です。

予約をしていたニッポンレンタカーは、空港を出て左を真っ直ぐ、徒歩3分の距離。

今回の相棒は、左の白い軽 三菱のekワゴンで、もう即出発!

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 国道に出た海沿いを走る景色は、どこまでも美しい青色が広がって、まさに蒼天!

とても気持ちのいいドライブです。

海岸線を辿りながら、いくつもの街を通り過ぎて行き・・・。

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※写真は那智勝浦観光協会より

那智勝浦ICから那智大社へとつながる国道で、やっと山の景色となってきました。

ここは大門坂の入口手前です。

熊野古道」としてよく見かける写真は、那智大社のだいぶ手前のココ大門坂です。

熊野古道を通る大門坂は、聖地「那智山」へと全長約600メートル、高低差約100メートルの石畳が続き、熊野古道の雰囲気を今に伝える人気のルートでもあります。

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そして「那智の滝駐車場」へ到着です。料金は500円と良心的です。

途中のコンビニでの休憩も入れて、空港から約2時間がかかりました。

駐車場から那智の滝の鳥居は、もうすぐそこです。

にしても、お土産屋さんの数が少な過ぎやしないかい?ここは世界遺産のはずだぜ?なんて周りを眺めながら、足早に那智の滝へと向かいました。 

熊野那智大社 別宮 飛瀧神社 那智の滝 

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ここが那智の滝のある、飛瀧神社の鳥居です。

 美しく整備された石畳の階段を下った先に、那智の滝はありました。

ウッキウキで降りて行きました。

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飛瀧神社の境内から、最初に見上げた那智御瀧です。

「これが那智の滝・・・」

那智の滝は、那智川中流に位置する滝で、その落ち口の幅13M、滝壺までの落差は約133Mあり、一段の滝としては日本一なんです。そして日本三大瀑布に数えられています。

(出た!三大なんちゃら。三大瀑布:那智の滝華厳の滝袋田の滝茨城県

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那智の滝は、もっと近づくことができます。

「お滝拝所舞台」が設けられていて、間近で参拝することができるのです。

飛瀧神社、左側の奥の方、参入口へ。参拝料は300円です。

なぜこちらの那智の滝を先に目指したかというと、那智大社の神様はこの滝においでになるからなんです。

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厳しい雰囲気を想像して見上げた滝は、違いました。柔らかく優しい。

それを感じながら、このお滝拝所舞台で過ごすこと、約1時間。

那智滝の神様に向かって、話に話まくってきました。

願い事をするのではなく、ずっと会いたかったこと、熊野について想像していたこと、今現在の自分の状況こと、悩み事と、ありとあらゆること。

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その間、那智滝の神様には、滝のシブキをかけ頂いたり、虹を見せて頂いたりと、たくさんの恩恵を頂きました。

最後には「空間が歪む」というのも見せて頂いて、口あんぐりで鳥肌が。

なんと説明したらいいのだろうか、滝と岩肌とがぐにーんとなるというか、そう見えるというか。「信じられない」というか、驚きの方が大きくて頭の中真っ白です。

神様の声は聞こえないけれど、励まされたことだけは痛いほど分かりました。

延命長寿のお瀧水 

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那智滝の神様の優しさに癒されて、気分が晴れてきたのが不思議です。

この滝の姿そのままに、真っ直ぐな性格でいらっしゃる那智滝の神様。

厳しく叱られるならと最初がいいかな・・そんな気持ちで、熊野の最初の地に選んだのですが。

那智の神様は、本当にお優しかった。

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熊野三山の神様って、やっぱりスゴイんだな、ケタ違いだ、うん。

そう思いながら階段を下りてくると「延命長寿のお瀧水」

飲むことができて、しかも神杯は100円、持ち帰りOK!早速、頂くことにしました。

飛瀧神社境内 
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飛瀧神社境内に戻って、おみくじを引いたり、お札を頂いたり。

これって、那智滝の神様のファンと化して、グッズを購入してる感。

名残惜しいので、何度も滝を見上げて過ごしました。

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那智の滝は、帰り道の景色も素敵です。

そして次は、那智大社へと向かいます。

那智山 青岸渡寺 

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駐車場に一度戻るかたちで、駐車場の前を通過。

すると那智大社参道入口が見えてきます。小さな入口です。

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参道も小さなお店が点在するくらいで、平日だったこの日は、その多くが閉まっていました。階段を上っては、曲がり那智山を登って行きます。

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ん?何か見えてきた!けど、あれ?なんだろう、この入口の姿はお寺っぽくない?

階段を上り切って見えたのは、まさにお寺でした。

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那智山 青岸渡寺です。

そう、私こちらの存在を、全く知らなかったのです。

「案内ぐらい見ておけよ」と声が聞こえそうですが、本当に驚ました。

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Wikipediaによると、青岸渡寺(せいがんとじ)は、天台宗山号那智山

ご本尊は如意輪観音菩薩、西国三十三所の第一番札所になります。

創建は不明ですが、伝承では仁徳天皇の時代(4世紀)インドからきた裸形上人により開基とされています。熊野三山信仰が皇族・貴族に広まったのは平安時代の中期以降。

その歴史は古く、神仏習合には那智大社と共に那智山熊野権現那智権現とされ、修験道の修行の場ともなりました。

堂舎は織田信長の兵火にあった後、豊臣秀吉によって再建されているそうです。

明治の神仏分離によって、熊野本宮大社、熊野速玉大社の仏堂は廃されましたが、この那智大社の仏堂だけは破却されずに残り、その後 熊野那智大社から独立、天台宗の寺院として新たに「青岸渡寺」と名付けられて復興されたんだそうです。

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※写真:熊野三山協議会(如意輪観世音菩薩/お前立ち)
和やかな、優しい雰囲気のお寺でした。

ここの如意輪観音菩薩様が、そんな雰囲気なのかな。

ご本尊は秘仏なので公開はされていませんが、以前 醍醐寺展で見た如意輪観音は、ため息が出るほど美しく、張り付いて見たのを思い出しました。

熊野那智大社 

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そして、お隣にある 熊野那智大社へ。

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とても晴れやかな雰囲気が伝わるかと思います。拝殿です。

朱色というよりは、オレンジ色に近い感じがする装飾になっています。

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創建1700年(2017年)を記念した行事の一環で行われた改修工事を、2019年4月に終えたばかりだったのです。どうりでピカピカで美しいわけです。

境内には、まだ改修を終えていない箇所もいくつかあって、シートがかかっていました。

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拝殿の左奥にあるのが、ご本殿です。

ご本殿の手前にあるのは、八咫烏の御縣彦社(みあがたひこしゃ)です。

そのお隣り、改修工事のシートが掛かっているのは、宝物殿です。

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熊野の神様のご眷属されている、八咫烏をお祀りするお社です。

八咫烏とは、より良い方向へ導く、お導きの神様とされている三本の足の鳥です。

那智の神様は、滝においでで、このご本殿があるエリアは、八咫烏さんが守っているんだ、そういうことなのか。なるほど~、などと思いながら手を合わせていました。

樟霊社 胎内くぐり 
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他には境内の樟霊社では、

樹齢850年、平重盛の御手植えと伝わる大クスの「胎内くぐり」ができます。

ふむふむと眺め、那智大社の参拝が終了したのでした。

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最後に、那智大社の鳥居を見上げました。

そっか・・こっちから入ってきたら、お寺に驚かずに済んだのか、と思いつつ。

また表参道の階段降りて戻るの嫌だな(遠くて面倒で←なんてヤツ)などど思いながら、駐車場へ戻る近道はないかと歩いていると、目の前に写真の景色が広がりました。

那智山 青岸渡寺 三重の塔 

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那智大社の紹介で、本当によく見かける構図の景色です。「ここか!!」

もちろん写真を撮りましたが、那智の滝が見えたのが嬉しくて、那智滝の神様に向かって両手をブンブン振りました。

那智滝の神様~!見えますか~!ありがとうございました~!」 

熊野古道を感じる帰り道 
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三重の塔から車道を下っていると、遠足の学生の集団に遭遇したので、そのまま付いて行くことにしました。熊野古道の雰囲気を感じられる、いい石畳の階段だったのです。

で、また驚くことに、ここで鹿二頭に遭遇しました。

鹿は、この遠足の一団を左から右へと横切って行ったのです。

「わ、ウソ!カメラ、カメラ!」・・結果ハイ、間に合いませんでした。

ここでも思ったのは「那智の神様、本当にスゴイ!」鹿まで見せて下さるなんて。

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しかも、この遠足集団に付いて来て大正解で、駐車場の目の前にストンと出られたので、本当にスゴイな~!と思いました。

ですが、私みたいなことにならないよう、事前に案内を見ることをおススメします。

印刷もできますので、ぜひ。

www.nachikan.j

御朱印とお札、おみくじなど

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飛瀧神社

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 左:那智大社八咫烏の御縣彦社 右:那智山 青岸渡寺

いずれも、世界遺産登録15周年記念御朱印だったようです。

 

☆☆☆

 

熊野巡りの出だしから、こんなに濃厚でいいのでしょうか!?

そんなことを思いながら、次は熊野速玉へと向かいます。